鎌倉女子大学・鎌倉ビール醸造共同企画ビール第3弾の作製とお披露目 (その1:プロジェクト始動からコンセプト決定まで)
管理栄養学科分子生物学ゼミナール(石井健士 准教授)と分子遺伝学ゼミナール(山田貴富 准教授)では2023年度より鎌倉ビール醸造株式会社(以下、鎌倉ビール)と共同でオリジナルビールの開発を進めてきました。今年度も引き続きコラボレーションを行い、完成したビールは10月4~5日に鎌倉市役所で行われた『オクトーバーフェスト鎌倉2025』でお披露目となりました。ここでは2回に分けてその概要をご紹介します。
オクトーバーフェストでの出品を目指すためには夏休みを使ってのプロジェクトになります。6月半ばに両ゼミの3、4年生合わせて23名ものメンバーが「やります」と参加の意思表示があり、大勢での船出となりました。
【第1回ミーティング(6月27日)】
今回は「鎌倉女子大学のある「大船」地域をテーマにできないか」という鎌倉ビールの提案をもとに、
「大船地域の課題解決あるいは大船の伝えたい魅力」
「こんな場所でこんなふうに飲みたい」
の2つの点を全員で議論しました。その結果、ハッとするような意外なものから、思わず吹き出してしまうような軽妙なものまで、非常に幅広いアイデアが出てきましたが、いずれも大船を知る人には納得できる、本質的なアイデアでした。
【第2回ミーティング(7月11日)】
初回ミーティングでのアイデアをもとに各自でビールの大まかなイメージを言語化する「コンセプト」を事前に作ったところ、かなり多くのものが集まりました。第2回ミーティングでは、参加者全員で集まったアイデアを共有した上で議論を行い、最終コンセプト候補を複数個に絞ると同時に、それに合うビールの色、香り、味はどういうものか、簡単にアイデアを出しました。
<グループディスカッション中>
【第3回ミーティング(7月30日)】
前回のミーティングで挙げられた最終候補に関連する原材料(麦芽、ホップ)と市販ビール数種類を鎌倉ビールが用意してくださいました。今回は、プロの方の説明を聞きながら、原材料の香り、ビールの味や香りと色を検討し、コンセプトの解像度を上げることが目的です。しかし、想定外だったことに、津波警報による交通機関の乱れが生じて多くの学生が登校できなくなりました。慌ててオンラインミーティングを併用しての開催としましたが、やはり味も香りも実際に味わって初めて議論できるもの。急遽、翌週の8月6日に同内容の追加ミーティングが行われました。ここでも鎌倉ビールの方が駆けつけてくださり、合わせて2回の実践ミーティングを経て、ほぼコンセプトが固まりました。
<ホップとビールをかたわらに議論>
<鎌倉ビールの方の説明を聞きながら考えています>
この後に続く「仕込み」や「お披露目」については、次の記事で紹介します。
【家政学部管理栄養学科】
