児童学部 子ども心理学科

ホーム大学院・学部・学科児童学部 子ども心理学科 / 主な授業・ゼミナール紹介

授業紹介

心理学研究法

心理学の研究で用いる研究方法を習得する

子どもの心理や行動、子どもを取り巻くさまざまな問題について研究する際には、実験や調査などを行ってデータを収集します。データ収集の際は、どのような研究方法を用いるかが重要となります。この授業では、実験計画法や質問紙法、観察法や面接法という研究方法について学びます。実際に演習を通して自分で実験や調査を行い、データを収集し分析して、レポートにまとめるといった、研究法に関する基本的スキルについて実践的に学びます。

心理学概論

子どもの心理や行動の形成過程について学ぶ

心理学の成り立ち、人のこころの基本的な仕組みや働き、18歳未満の子どもの心理や行動の形成過程について、子どもを取り巻く環境と関連付けて学びます。

児童文学

児童文学を理解・分析して教材を作る方法を学ぶ

児童文学全般をジャンルごとに分類して理解し、分析を行います。また、大型絵本や人形劇などの実践的な教材と児童文学との関わりについて学び、実際に教材を作成して発表します。

心理学実験

心理学の基本的な研究方法を実践的に学ぶ

学生が複数のグループに分かれ、知覚・認知、学習、記憶等の心理学の基礎的なテーマについて、相互に実験者・被験者になって実験を行い、データを収集、分析をし、実験レポートとしてまとめます。この体験的・実践的な授業を通して、心理学の基本的な研究方法を理解し、習得するとともに、パソコンを用いた統計解析法や卒業研究につながる科学論文の基本的な書き方等について学修します。

精神疾患とその治療

心理臨床の視点から精神疾患を理解する

代表的な精神疾患の成因、症状、診断法、治療法、経過、本人や家族への支援などについて取り上げ、成人および子どもの精神疾患について学びます。

公認心理士の職責

公認心理師の職務や責任について学ぶ

国家資格である公認心理師に必要とされる知識や技術、さらに、教育、保健医療、福祉分野を中心にさまざまな分野における具体的な業務について学びます。

ムーブメント療法②

子どもの発達を支援する方法を実践的に学ぶ

本授業は、認定ムーブメント教育・療法中級指導者資格取得のための「ムーブメント療法①」に続く科目です。明るく広々とした表現スタジオでの演習を中心に展開します。さまざまなニーズを有する子どもの支援に生かすムーブメント遊具や教材、音楽などの活用方法を学び、実践する力を身に付けます。子どもの笑顔を大切に、その「からだ、あたま、こころ」の全面発達を支える支援者を目指して、柔軟な思考力や判断力、豊かな感性を養います。

健康・医療心理学

小児医療におけるカウンセリングを学ぶ

小児医療の特徴や病児の心のケアについて理解し、家族への対応なども学びます。場面に応じたカウンセリングモデルを考え、医療現場でのさまざまな課題に柔軟に対応できる力を身につけます。

心理的アセスメント

教育現場で活かせる心理検査の実施技術を習得

主に子どもに対する各種心理検査の実施技術とアセスメント(査定)方法について学びます。学生が互いに検査者と被験者の役割を演じながら体験的に技術を身につけることができます。

現代子ども・家族・社会心理研究③

子どもの健全な成長のための支援方法を学ぶ

社会のひずみは、環境の変化に最もデリケートに反応する子どもたちや精神的な脆さを抱えたものに、如実に表れます。子どもが示す非行や精神的な障がいは、社会全体が病んでいる問題を敏感に察知して、異常を知らせてくれる警報でもあります。非行臨床をはじめ臨床現場での事例をもとに、生きづらい時代に生きる子どもたちに焦点を当てつつ、その背景にある家庭や地域社会の問題を分析し、健全育成とは何かを学び支援のあり方を習得します。

心理学統計法②

データの統計解析方法を例題を通して身につける

表計算ソフトウェアExcelおよび統計解析ソフトウェアSPSSを用いて、データの統計解析方法を学びます。実習を通して体験的に学習し、統計処理方法を含めた研究計画を立てることを目標としています。

心理演習①

個人心理療法の観点から、支援の実際について学ぶ

個人心理療法の観点から、心理学的支援の実際について体験的に学びます。まず子どもの心理療法に占めるプレイセラピーの位置を確認するために、遊びの意義や心理療法の歴史的経緯を捉えながら他の心理療法との違いを理解します。

「学校における心理教育的支援」ゼミナール 伊藤 嘉奈子 教授

教育現場における様々な課題について学ぶ

教育現場における様々な課題について、学級担任や養護教諭としてどのような対応が可能かを考えていきます。3年次は、各自が文献研究を行い、発表し、ディスカッションを行います。学級集団への心理教育プログラムである「構成的グループ・エンカウンター」「ピア・サポート」などの演習もします。こうして理論と実践を統合して学び、4年次に、自分の興味関心のあるテーマを決め、2年間のゼミでの学びの成果を卒業研究として論文にまとめます。

「発達臨床心理学」ゼミナール 石川 満佐育 准教授

心理学的方法論を用いて発達臨床心理学の視点から研究する

発達臨床心理学ゼミナールの目標は、『人々のこころの健康の向上に寄与する知見を見出すこと』を主題とし、心理学的方法論を用いて卒業論文を作成することです。勉強は「知識の吸収」ですが、研究は「知識の生産」です。ゼミ生には卒業研究を通じて知識を生産する経験をしてほしいと考えています。もちろん産み出される知識は小さなものかもしれませんが、何かしら人々の役に立つ研究になることを意識してゼミ生たちは取り組んでいます。

その他のゼミナール例

  • ・子どもの心と体の健康
  • ・学校臨床心理学
  • ・臨床心理学
  • ・創作オペレッタ
  • ・文学
  • ・子ども支援のための発達アセスメント

卒業研究テーマ例

  • ・道徳科授業におけるロールプレイが視点取得に与える影響
  • ・女子大学生における第二反抗期の反抗行動と親子関係の関連の検討
  • ・女子大生における自己注目と認知的感情制御方略との関連の検討
  • ・女子大生における自尊感情の安定性と種類別自己投資との関連の検討
  • ・児童虐待と発達障害の関連について
  • ・支援ニーズを感じていないゲーム依存症傾向にある子どもの支援