授業紹介
児童学
国際比較から日本のしつけと教育をとらえる
児童学は教育・福祉・心理・保健・表現文化を中心とした分野から成り立つ総合的な学問です。現代社会における児童と児童を巡る問題について多面的に検討します。例えば、少子化は、子どもの育ちにどんな影響をもたらしているでしょうか。また、国際比較をすると、日本の子どもは児童期から青年期まで自己肯定感が低いとされますが、その背景について調べ、子どもの自己肯定感をどう育むかを考えます。

スタートアップセミナー
大学生としての学びの基本を身に付ける
1年次の春セメスター開講の「スタートアップセミナー」では、大学での学びに必要な基本的スキルを身に付けるとともに、コミュニケーション能力を育みます。主な題材は「大学で学ぶとはどういうことか」「パソコンの活用」「大学での学修の心構え」「学術的な文献を読む」「教育や保育の現場に触れる」「レポートを書く(テーマ設定、結論と根拠、引用)」「教育を受ける側から行う側への姿勢や視点の転換を促す諸活動」などです。

子どもの保健
子どもの健康維持・増進を図る活動を知る
保育では、子どもの健康を守るだけでなく、子どもが心身共により健康に育つための保健活動も大切です。本授業では、そのための基礎力を養います。
乳児保育演習
実践を通して乳幼児の保育技術を修得する
乳児保育は、0歳から2歳児までの乳幼児を保育する上で必要な知識、技術を学びます。赤ちゃん人形を活用した実習や、保育実践の映像や事例等を活用した演習・討議等を取り入れ、乳児保育の意義を理解するとともに、乳幼児の成長の様子や発達の特徴、また、一人ひとりの乳幼児に応じた具体的な援助についての修得をめざしています。
保育内容演習表現
音楽や造形活動の楽しさを子どもたちに伝えるために
子どもの発達をふまえた表現活動の援助法を学びます。音楽に合わせた身体表現、楽器を使ったアンサンブルなどの音楽活動とオリジナル教材(絵本)の制作による造形活動を結びつけ、実践的に習得していきます。
障害児保育
障害特性を踏まえた保育の理論と実際を学ぶ
本授業では、障害など、発達に特別なニーズのある子どもの保育や療育を実践していく上で必要な障害特性や発達に関する知識、及び実際の支援方法について演習形式で学んでいきます。また障害児保育の実践においても不可欠な子育て支援や専門機関との地域連携の在り方についても理解を深め、子どもと家族のニーズに即した保育・療育を実践する力を身につけていきます。

カリキュラム論II
教育課程の実例から学び指導計画を構想する
小学校は児童の「生きる力」を培う重要なステージです。国内外の教育課程の歴史・法制度、学習指導要領を実例から学び、子どもの基礎学力や自ら学ぶ姿勢を育むための指導計画を構想します。
生活科教育法
生活科の授業を創造するための方法を学ぶ
まずは生活科教育の役割や目標について講義で学び、実践記録や映像を活用しながら指導計画の作成方法などを身に付けます。その後、模擬授業の実施と児童の立場に立った振り返りを繰り返して、授業づくりを実践的に習得していきます。
保育・教職実践演習(幼・小)
保育者・教育者としての準備を万全に整える
保育者・教育者をめざして4年間学んできた多くの学生は、子どもたちを慈しみ、大切に育てることに価値を見出しながら、強い使命感を抱き、幼稚園教諭免許状、小学校教諭免許状等の取得に真剣です。大学の講義や学外実習での成果を生き生きと語り合う姿には、未来の保育者・教育者としての自信がうかがえます。この授業は、いわば免許取得の集大成。社会人としての礼節・規律はもとより、専門職として重要な資質・役割を確認し、準備を万全に整えていきます。
家族関係の心理学
現代家族の問題を解決する技術を学ぶ
家族を「発達・変化するもの」ととらえ、家族の関係を「システム」という視点から理解します。事例研究やロールプレイなどを通じて、家族の問題とそれを解決する技法を体験的に習得していきます。
子育てカウンセリング
現代の子育てをめぐる問題に対応する方法を学ぶ
現代社会における子育てをめぐる問題を整理し、問題に対応するための心理学的知識やカウンセリングの方法について学びます。また、カウンセリングの態度や姿勢を身につけるため、ロールプレイ等体験的学習を実施します。
「保育学」ゼミナール 浅井 拓久也 准教授
様々なことに挑戦して保育に関する知識と技術を学ぶ
私のゼミのキーワードは「果敢に挑戦する!」です。その1つが、これから保育者になるゼミ生がいま保育をしている保育者に保育を教えるということです。例えば、明治図書出版からゼミ生が保育者向けの書籍を出版しました。保育ICT大手企業・株式会社コドモンとの産学連携では保育者向けにオリジナル手遊びの動画を撮影・放送しました。私のゼミを通して、いまのレベルではちょっときついかなということに果敢に挑戦することで保育者として必要な力がぐんぐん伸びていくのです。

「保育臨床・乳幼児発達科学および地域母子保健(ネウボラ)」ゼミナール
榊原 久子 准教授
保育と子育て支援を発達と心理の視点から実践的に学ぶ
乳幼児発達心理学と子育て支援を専門とします。ゼミ活動では①発達に応じた保育教材の研究(おもちゃ美術館等の訪問)、②園や施設(子育て支援拠点)に定期的に赴いての保育実践、③毎月の絵本でつながる子育て支援「えのでん・えほんプロジェクト」《江ノ島電鉄(株)との産学連携》等をおこなっています。研究的な視点を持ちながら、現場に赴いて専門性と実践力を身に付けます。学園祭ではゼミで「親子の広場」に取り組み学びの成果を生かしています。

その他のゼミナール例
- ・色彩と造形
- ・数学教育学
- ・ピアノ音楽
- ・学校安全とスポーツ活動中の安全
- ・臨床発達心理実践研究
- ・教育心理学・教師学
卒業研究テーマ例
- ・イギリスの中等教育の多様性:パブリックスクール
- ・日本の「鬼」と鬼ごっこ
- ・保育の日英比較:保育制度・保育者養成・カリキュラムに着目して
- ・スウェーデンと日本の若者の自立
- ・女性の子育てと仕事
- ・自尊感情を向上させる授業