授業紹介
基礎演習
基礎学力を養い、教科への理解を深める
教育学科における学修の基礎となる教科(国語、社会、数学、理科、英語)の内容と学修方法を再確認し、基礎学力を高める、少人数の演習形式の授業です。今日、学校現場で求められている、探究的な活動の本質についても考えていきます。教科の基礎学力をつけることはもちろんのこと、履修者自身が教える立場になることを想定しながら教科の内容を分析していきます。また、文章や対話によって自分の考えを表現する練習も行います。

教育学
教育学を知り、教育の基本を身に付ける
教育学上の知識の習得と、教育と教育者についての再考を目的としています。過去から現在までの議論を踏まえ、教育活動を多様な観点から検討します。この授業での学びが、より専門的な知識や分析、教科の学習へとつながっていきます。
学校教育実践演習
行事運営の実践を通して本物の指導力を身に付ける
小中高のどの学校教員にも、子どもを集団で学ばせるスキルが求められています。学校行事としてはキャンプファイヤーや野外炊事や登山などがあり、それらを運営や引率する力を座学だけで身に付けるのはとても難しいことです。そこで「学校教育実践演習」では実際に宿泊行事に参加し、参加する学生一人ひとりが先生の役割を果たすことで、行事運営に必要な指導力を養います。事前にしっかりと準備をして本番に臨み、実践を通して本物の指導力を身に付けていきます。

教育方法・技術(情報通信技術の活用を含む)
主体的、対話的で深い学びを引き出すには?
変化が激しく予想が困難な時代を生きていく子どもたちを育てていくために、授業のあり方が大きく変化をしています。1人1台端末などのICT(情報通信技術)を活用したり、特定のテーマを定めて様々な角度から意見を出し合ったり、社会にある課題を見出してその解決策を検討したりするなど、アクティブでダイナミックな授業展開及び教育活動を実践していくための方法や技術を、実習を交えながら身に付けていきます。

教育相談
子どもの心理的課題を理解し、支援する力を養う
背景にさまざまな課題を持つ子どもたちを理解し、課題解決に向けて支援していくための具体的な方法について、ロールプレイなどを通して身に付けます。
教育制度
教育現場の“背景”を知る
「教育制度」では学校教育の“背景”にある、義務教育制度、教育委員会について学ぶとともに、人権・いじめの問題、学校防災など実践的課題も学びます。
教育原理
教育とは何かを考え、その歴史や思想を学ぶ
教育とは人間形成です。教育について昔からどのように考えられてきたのか、その歴史と思想について学び、教師としての考え方の基礎力を培います。
児童指導
自己実現を支える児童指導の理論と方法を学ぶ
児童指導とキャリア教育の連関を理解した上で、児童が社会の中で自分らしく生きていくための支援方法について演習などを通して具体的に学びます。
教職実践演習(小・中・高)
4年間の教職課程の総仕上げ
教職課程における学びの集大成となる授業です。4年間積み上げてきた学びを振り返り、教職の意義や教員の役割、職務内容、児童・生徒に対する責務などを改めて自覚していきます。ロールプレイングを通して状況に応じた生徒指導ができるかや、教育実習の経験を基に学級経営案を作成して集団指導力があるか、を確認し、教員に必要な実践力が備わっていることを点検します。
倫理学
問題意識を持って倫理学と向き合う
倫理の基本的な考え方を学び、具体的な応用倫理学的事例について考察します。倫理学は倫理・道徳的な態度表明に対する批判の学問でもあります。知識を学び取る以上に、世界や自分自身に対する問題意識を持つことが求められる授業です。
「児童生徒支援」ゼミナール 小島 淳子 准教授
子どもたちの居場所となる学級づくりをするためには?
子どもの行動の背景には、様々な環境の影響や心理的な課題がある場合があります。心理学に関する書籍などを読んで意見交換を行うことで学びを深めたり、ロールプレイや事例研究などを通して、心理的な側面から子どもたちの行動への理解を深めたりしています。これらを踏まえ、実際に教員として学校の教壇に立った際に、子どもたちをどのように支援していくのか、どのように学級経営をしていくのかなどを討議したり研究したりしています。

「英語教育論」ゼミナール 野田 明 講師
未来を担う子どもたちに必要な英語力と教育論を考える
ゼミでは文献講読と実践的な指導の分析を通して、これから求められる国際社会で必要な語学力について研究をしています。文献講読では小中学校の国語教育と英語教育を比較しながら、教員に必要な「言葉の指導力」について議論をし、また現場の指導実践を観察しながら授業力を磨いていきます。ゼミ生はこうした講読や観察の中で関心を持った分野を取り上げて、個々でさらなる研究や調査を行い、最終的に卒業論文として自身の研究成果を完成させていきます。

その他のゼミナール例
- ・特別支援教育
- ・理科教育・生活科教育
- ・社会科と地理学の授業づくりと、世界と日本の社会事象と教育の考察
- ・スポーツ・運動方法学
卒業研究テーマ例
- ・教育における非言語コミュニケーションの在り方
―「からだ」と「ことば」をつなぐもの― - ・フィンランドの教育方法を用いた思考力・判断力・表現力などを育む授業
- ・ORIGAMIを通した体験的な数学的活動について
- ・外国語活動・外国語科における小学校英語教育の授業作り
- ・中学校国語科におけるICTの効果的活用の研究
―「主体的・対話的で深い学び」における話し合い活動を中心として―