児童学研究科 児童学専攻

児童学総合研究科目群(クラスター)

児童学フィールド研究 本講義は、専門分野が異なる複数の教員によるオムニバス方式により行われます。受講生は、初等教育・幼児教育・健康福祉・表現分野の各専門分野のフィールド研究の方法論を幅広く学びながら、各自の研究テーマを、空間軸(近接する研究分野との関わり)と時間軸(過去から現在への研究の流れ)上に位置付けることで、新たなフィールド研究の方向性を見いだすことが期待されています。初等部・幼稚部・児童相談所などとの連携のもとに研究が進められ、自ら主体的に研究計画を立案し、調査・実験を実施し、結果を分析・考察し、最終的に研究報告を行う、という実証的な研究能力を修得します。
表現文化研究演習I
(音楽)
音楽的な表現文化について講義と演習授業を通して教育研究を行います。日本の伝統音楽、西洋音楽、異文化における民族音楽などの比較・分析を行い、広い視野で音楽表現について考察します。また演奏・創作などの演習を通して、教育・保育現場で活用できる音楽表現の実践力を修得していきます。
表現文化研究演習II
(図工)
授業の事例研究、教材研究、美術教育史研究などを通して、学校教育における「図画工作」や「美術」が子どもの成長に与える意義について考察します。 また自分の手による作品制作を行い、美的感覚を追求するとともに、現代における美術そのものの楽しさや意味について体験的に探究します。
表現文化研究演習III
(体育)
子どもらしい自己の存在を表現する活動としての運動や運動遊びは、身心の統合的な発育発達に大切です。さらに生涯的な観点も含め、子どもが運動を継続していくには楽しさを感じる必要があり、その一つの要因に上手に身体を動かせることがあります。実技を通して運動の特性を理解し、運動が上手くなるための動作の着眼点や指導方法を検討していきます。
表現文化研究演習IV
(総合表現)
子どもたちの自己表現が、方法や媒体において総合的なものであることを学びます。また、子どもたちの自己表現の基礎となる体験や経験が重要であることを鑑み、フィールドの実態を理解するための見学や観察を取り入れ、子どもの表現分野の課題や成果について研究を深めます。

子ども心理学研究科目群(クラスター)

子ども心理学
フィールド研究
この科目は、子ども心理学に密接に関わる現場(育児・保育・療育・教育実践等が行われている現場)を実地見学することにより、実践と理論とを結び付ける機会と視点を提供します。フィールド研究及びその方法について学んだうえで、実際の現場でフィールド研究の方法論を用いて研究の体験をします。
発達障害特論
(臨床と支援)I・II
子ども心理学クラスターの特徴は、障害のある子どもに焦点を当て、医学・心理・教育・福祉など、さまざまな側面から多角的に理解を深めるとともに、その特性を踏まえた支援を考える多様な講義があることです。この授業では、各分野において注目されている発達障害を臨床的に正しく理解して支援につなげられるように、さまざまな角度からアプローチして考えていきます。
子ども発達教育臨床I
(ムーブメントアセスメント)
子どもの身体運動(からだ)、言語・認知(あたま)、社会性・情緒(こころ)の発達の様相を把握し、支援の指針を得るためのムーブメント教育・療法に関連するアセスメント(MEPA-R)などについて、発達教育に必要な理論と活用方法を学びます。
子ども発達教育臨床II
(音楽ムーブメント)
動き(ムーブメント)と音楽は、切り離すことのできない関係にあります。欧州で発展し、わが国ではじめて開講された音楽ムーブメントは、音楽と動きが連携した実践学です。ここでは、音楽ムーブメントの理論と実際について、演習を中心に音楽や音の活用方法を学びます。

学校教育学研究科目群(クラスター)

学校教育学
フィールド研究
併設校である初等部(小学校)をフィールドに、現場密着型で、教育学の知見と教育現場における実践との融合を図る研究を行います。特に、子どもの現状の正しい理解、アクティブ・ラーニングを実施するカリキュラムと授業の在り方、教育システムの設計・運営の在り方を探究し、幅広い見地から学校のマネジメントに参画できる資質を身に付けます。
現代授業研究V群演習
(外国語活動(英語))
現在、初等教育の現場では、外国語活動(英語)の授業を充分展開でき、その中心的役割を担える教員が求められています。特に重要なのは、単に英語に慣れているということより、正確な発音ができることです。しかし、日本人の多くは、アルファベットさえ正確に発音できません。そこで本学では、小学校英語の内容や指導方法を学ぶだけでなく、英語音声学を重視し、授業では発音のクリニックも導入しています。
小学校英語演習
表現文化研究演習V
(英語コミュニケーション)