鎌倉女子大学初等部 部長 大塚俊明先生へのインタビュー
皆さん、こんにちは。教育学科3年のゆかりです。5月も半ばになり、新しい生活にも慣れてきた頃ではないでしょうか。今回は教育学部教育学科の教授を務めながら、今年度から鎌倉女子大学初等部の部長も務めている大塚俊明先生に、初等部部長と大学教授という2つの視点からインタビューを行いました。
―本日は宜しくお願い致します。まずは大塚先生の専門分野や経歴について簡単に教えてください。
大塚(以下敬称略):こちらこそよろしく。専門分野は、社会科と児童生徒指導です。経歴については、7の倍数でいろいろな所に勤めていました。初めに21年間横浜市の教員をして、その後7年間横浜市教育委員会に勤めて、教育委員会に勤めた後は7年間横浜市の校長を勤めました。現在も大学教員を続けていて、それに加えて今年度は初等部の部長を務めています。
―ありがとうございます。早速質問に移らせていただきます。1つ目の質問で、初等部の部長ということで児童たちの様子を教えてください。
大塚:私立の教員は初めての経験ですが、しっかりした児童が多いイメージですね。「校風」といいますか、例えば「ぞうきんと辞書をもって学ぶ」という建学の精神を意識している児童が多い印象を受けます。とってもかわいいですよ。
―2つ目の質問として、初等部のボランティアを募集していらっしゃいますが、どのような学生が来てほしいですか。
大塚:やる気や元気があれば誰でも大歓迎です。あと、働き者だととても嬉しいですね(笑)。教員になるにはどのような人がいいかと聞かれるとまた回答が変わるけどね。
―ぜひ、どのような学生が教員になってほしいかお聞かせください。
大塚:それは探究心や知的好奇心を持っている人です。新しいことに挑戦したり、気になったことを調べたりすることが、先生にとってもっとも重要なことです。
―3つ目の質問です。児童の前で話す機会が多いと思います。意識していることはありますか。
大塚:ゆっくり話すことを意識しているけれど、その中でも話のペースに緩急をつけるようにしています。全校児童の前で話していたとしても、一人ひとりの目を見ながら「この子に伝えよう」という気持ちで話すことを心がけています。大学の授業でもそうかもしれないね(笑)。
―確かによく目が合うような気がします(笑)。4つ目の質問に移ります。大塚先生の「教員人生」の中で今までで1番やりがいを感じた瞬間はいつですか。
大塚:いろいろなエピソードがあるけれど、日々の授業の中で、児童が目を輝かせている時かな。児童の表情というのは分かりやすくて、授業の中で興味を持ったことや気になることに目を輝かせながら聞いている姿を見ると、先生をやっていてよかったなと思います。あと、教え子との関わりはいいなと思います。教え子の中には、不動産の仕事をしている人や、下水道の修理の仕事をしている人もいます。今では、こちらがお世話になることもあります。国の官僚として活躍している人もいますよ。教え子たちとの長い付き合いは、教員の特権ですね。
―最後の質問になります。ズバリ!鎌倉女子大学の魅力やアピールポイントはどこだと思いますか。
大塚:最大の魅力は、同じ志を持った人と学べるところでしょうか。同じ志を持つ人同士で切磋琢磨し合えるところがいいですね。あと、先生のサポートが手厚いと思います。先生たちの様子を見ても、様々な質問に真摯に答えてくれる先生が多くいませんか。困ったことがあったときにすぐに質問できるのが鎌倉女子大学の魅力じゃないかなと感じています。
―大塚先生、ありがとうございました。
今回のインタビューでは、小学校の実態を踏まえながら大塚先生が意識していることなどを聞きました。大塚先生の経験や、現場を見ているからこそ分かることをうかがうことで、教員とはどのようなものなのかを改めて考え直すことができ、それと同時に教員についての思いが膨らんだインタビューとなりました。
次回は、大塚先生からご紹介を受けて、今年度鎌倉女子大学初等部に初任で入った教育学科の先輩である寺崎先生にお話を伺うことができましたので、そのインタビューの様子をお伝えいたします。
【教育学部教育学科】