教員の魅力を伝えたい
今年度、本学に着任しました加藤和之と申します。3月までは、横浜市立小学校の校長として、よりよい学校づくりのために、日々先生方や子どもたちと向き合っていました。着任して1か月が経ちますが、授業や面談等を通して学生がとても真摯に学び、しっかりと自分の進む先を見据えていると感じます。「志をもって前を見つめる人の瞳は美しい」ということを実感する毎日です。
近年、教員のなり手不足が問題となっています。「教員は『ブラック』だ。」と囁かれていることも、原因の一つかもしれません。しかし、果たして教員はそんなに魅力のない職業なのでしょうか。
子どもたち一人一人が、大きな可能性とその子にしかない個性をもっています。そして、「今」を精一杯に生きています。「先生、できたよ!」と目を輝かせたり、難しいことに挑戦しようと頑張っていたりする子どもの姿にふれると、こちらも元気になります。教員は、たくさんの「喜び」と「感動」のある仕事です。しかし、子どもが悩んだり、悲しい思いをしたりすることもあります。そんな時には子どもの思いを受け止め、どうしたらよいか一緒に悩み、考えます。常に子どもと共にあり、子どもから多くのことを学びながら、自らも成長していくのが教員です。
様々なことが「創造」できるのも、教員の魅力です。子どもの実態や身に付けたい力をふまえながら、授業を始めとして、子どもが主体となる取組から教室環境まで、自分のアイディアで創り出すことができます。子どもの成長を願い、自らが描いた計画を実現させていくのですから、夢が広がります。制作:セキセイ
教育学部教育学科では、教員に求められる資質・能力を幅広く身に付けられるだけでなく、専門的で深い学びを得ることができます。私は、今までたくさんの子どもたちから学んできたことや、校長としての現場経験を活かし、学生が常に「子ども」「学校」を思い描きながら実践的に学べるよう努めたいと思います。同時に、教員の魅力を伝えていきたいと思います。
さあ、教員志望の皆さん、子どもたちが待っています。
【教育学部 教育学科】