2025年01月26日 (日)

教員採用候補者選考試験 合格体験記(小学校)

皆さんこんにちは!教育学部教育学科4年の「まるちゃん」です。

今回は、私が体験した小学校教員採用候補者選考試験の内容や対策についてお伝えしていきます。「先生にはなりたいけれど、採用試験に受かるかな...」「試験対策って、まず何から始めればいいんだろう...」と、私自身も最初は漠然とした不安で一杯でした。同じように、不安に思ったり迷ったりしている皆さんの参考になれば嬉しいです。

〇第一次試験 小論文

第一次試験では、小論文の試験がありました。いきなり過去問題を使って小論文を書くのは難しいと感じた私が最初に始めたことは、教育についてのキーワード集め&自分の考えまとめです。写真が私の実際のノートです。

20250126小論文対策ノートの一部.jpg
※小論文対策ノートの一部

集めたキーワードは、受験する自治体の教育ビジョンで太字になっていたものや最近注目されている教育時事用語などです。自分の言葉でまとめ、考えを整理していくことで、どの問題に出てきても自分の言葉で答えられるようにしました。筆記試験や面接の対策にもなるのでおすすめです。このようにキーワードを集め、自分の考えをまとめてから、過去の問題を使って小論文を書く練習をしていきました。


〇第二次試験 模擬授業・面接

私が受験した自治体は、模擬授業のテーマが当日発表される方式でした。過去に出たテーマがまとめてある用紙を見ながら、「このテーマがきたらこんな授業ができそう」と考えていきました。200個以上あるテーマ全てに対して、ひとつずつ授業を考えるのは大変でしたので、「ひとつテーマを選び、授業を考える→他のテーマを関連付ける」という方法で進めました。

このときに、大学の授業を休まず受けていてよかった、と実感しました。授業の中で紹介される実践例や、先生方のお話をしっかり聞いていたからか「『災害』だと...4年生の社会科で地域の自然災害を学習するから『自然』『地域』と結び付けられる。自然災害だと『台風』も当てはまるな。だったら6年生の理科にもできる!」と、様々な教科や授業を関連付けて考えることができました。各教科の指導法の授業で、周りの人がやっていた模擬授業も参考になります。普段から、「教員採用試験はもちろん、教員になってからも役に立つような授業を受けているんだ!」という意識をもつと良いと思います。

面接は、質問例を参考に、伝えたいことをまとめていきました。「なぜ教員になろうと思ったのか」、自分の思いを明確にしておくことが大切だと思います。

ただ、模擬授業も面接も、ひとりで考えて練習しているだけでは上達しません。私は、試験の2、3週間前に本学で行われる教員採用候補者選考試験対策講座を受講したことで、実践力を身につけることができました。模擬授業や面接は似たような場を設けてやってみないと、感覚が掴めないものだと思います。同じ志をもった仲間と模擬授業を見せ合ったり、実際に教員をされていた先生方にご指導いただいたりする中で、その雰囲気に慣れていきました。周りと比べて落ち込むこともありましたが、仲間や先生方の言葉に何度も救われました。個人戦だと思っていた採用試験対策ですが、仲間とお互いを高め合うチーム戦だということに気づかされました。メンタル的な面でも、受講してよかったと思っています。

教員採用候補者選考試験に向けての勉強は、辛く感じることもあると思います。ですが、小さなことでも自分ができることからコツコツ始めることや、教員を目指す仲間とチームで挑むことで、確実に力になります。合格に向けて頑張ってください!

私も、残り少ない大学生活の中で自分の力を高められるよう頑張ります。

最後までお読みいただきありがとうございました。



【教育学部 教育学科】