プラナリアの観察と再生実験!
8月4日(日)、大船キャンパスの理科学実験室にて、神奈川県立青少年センター科学部主催『子ども科学探検隊』に児童学科が提供した小学生向け講座「プラナリアの観察と再生実験」が開催されました。
このイベントには、児童学科の「理科教育法(保坂和彦教授)」を受講する3年生有志4名が学生スタッフとして参加しました。子どもたちが観察したプラナリアは、6月に、学生らが大船キャンパスの東山ビオトープにある池で採集したものを使いました。学生スタッフは本番に備え、7月に、プラナリアを自らルーペで観察したり、切断手術を体験したりする演習を繰り返し、当日の活動が安全で楽しく進むよう主体的に関わってくれました。
当日は、県内の小学生9名がご家族と一緒に参加しました。まず、プラナリアという無脊椎動物の習性や再生能力についての説明を受けて、ルーペで形態や行動を観察しました。
次に、プラナリアの体を3分割する手術をしました。プラナリアには体中に未分化な細胞が分布しており、実験的に切断すると、断片は2~3週間で、すべて新しい個体に再生します。自然状態でも、その能力を活かして、「自切」とよばれる身体を前後に分裂して2個体に増える無性生殖をすることが知られています。
子どもたちがプラナリア(断片)を持ち帰り、飼育しながら再生過程を観察研究するためのポイントをレクチャーし、イベントを終了しました。子どもたちから届いた感想には、「首だけでうごいているところが印象に残った」「(口ではなく)おなかで食べるところ(が印象的だった)」「肉食だと思わなかった」「もちかえれるのがうれしい」「もっとふやしてみたい」などと書かれており、初めて知る無脊椎動物の不思議な力に素直に驚き、科学的な好奇心・探究心を募らせたようでした。
【児童学部 児童学科】