2024年08月04日 (日)

学びの風景「保育内容総論」-模擬保育の実施-

本学科2年生の春セメスターの科目「保育内容総論」(幸喜健准教授・上田陽子准教授担当)の授業では、幼稚園教育要領や保育所保育指針等に示されている保育の基本、領域の考え方について学び、保育内容5領域を総合的に捉える視点を身につけていきます。また、子どもの発達のプロセスや個々の特性に応じた保育、多様なニーズに応じた保育といった保育内容の展開について事例を通して具体的に検討しつつ、保育の現代的な課題についても理解を深めていきます。

授業の最後には学んできたことを総合し、3、4、5歳児を対象として「作って遊ぼう!」という共通のテーマのもと、指導計画案を作成しての「模擬保育」を実践しました。保育者役と子ども役に分かれて、グループごとに実演をしましたが、すでに、実習の経験を積んでいる学生たちのため、保育者役はもちろん、子ども役の学生も見事になりきって演じていました。

実践後には、「声の大きさや発音、話し方が適切で聞きやすかったか」「教材や活動内容の説明が適切で、分かりやすかったか」「子どもたちの興味や関心を引き出そうと工夫していたか」「子どもたち全体に目を配り、一人ひとりの進み具合を把握しながら活動を進められていたか」「子どもたちの年齢・月齢に適した活動内容であったか」「時間配分は適切であったか」等といった視点のもと、それぞれ振り返り・自己評価を行い、よりよい活動に向けての意見交換をしました。

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「夏には、子どもたちがきっと夏祭りに出かけると思うので、ヨーヨー釣りにしました。」とAさん。子どもの姿・実態に即して保育の内容を考えていくこと、大切ですね。

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「風に興味を持ってほしいと思い、紙コップとストローを使っての風車作りを計画しました。」とBさん。よく回る風車に思わず笑顔の子どもたち役の学生たちでした(女子大生必須のアイテム、ハンディファンが活躍!)。

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「パラシュートに挑戦。少し高度な遊びは、5歳児向けに。」

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「金魚はどんな色をしているかな?」実物の写真も提示しながら、子どもたちにイメージをしやすい工夫をします。

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「作ったもので、早速、金魚すくいがスタート。」ポイも廃材を活用し、子どもたちが作りたくなるように意識しましたとCさん。

講義及び実践での学びを自信にかえて、夏の実習も実り多いものにしてきてほしいと願っています。



【短期大学部 初等教育学科】