授業紹介「体育科教育法」
こんにちは、松ぼっくりです!
今回は、前々回に引き続き授業紹介をしていきたいと思います。今回ご紹介するのは、「体育科教育法」という授業です。体育の授業といえば、どうしても技術的な指導や技の練習が主になるイメージがあると思います。この授業では、グループに分かれて体育と保健の2種類の模擬授業を学生同士で実践し合いました。
実際、私も模擬授業を行ったのですが、体育が得意な児童と苦手な児童で差が生まれてしまったり、目標設定が難しかったりと、全体で授業を行う難しさを身をもって感じました。
また、「近年の子どもたちは運動不足が問題視されている」という話題が取り上げられるほど、身体を動かすことに慣れていない、また運動があまり好きではない児童が増えていることも事実です。
その中で、体育の授業を全員が楽しんで受け、一層充実したものにするためにどうすればよいのでしょうか?この「体育科教育法」では、授業実践を行ったり、講座担当の先生の実際の指導を受けたりしながら、そのことを丁寧に学ぶことができます。例えば、体育の大繩を題材にした模擬授業では、全員でたくさん跳ぶためにどうしたらよいか、児童同士で話し合う機会を数多く設け、自主的に団結力や苦手な子を想い合う力を伸ばすというものがありました。
また、保健の模擬授業では、咳による飛沫を空気砲を利用して可視化するというものがありました。このように、デリケートな話題を扱う際には意見の共有にICT機器を活用し、匿名で様々な意見が出るようにする等、多くの工夫が見られました。
模擬授業は学生同士で教師役と児童役を行うため、授業を受けてみてどうだったかのフィードバックを行います。その際、学生全員がその授業に集中し、どうすればもっとよくなるか、毎回真剣に考えています。教員を目指す者同士で高め合えるその空気感がとても素敵だと強く感じました!
運動が得意な児童もそうでない児童も笑顔にできる、そして体を動かす楽しさを共に感じられる、そんな体育科の授業を考えることが、教師の醍醐味なのでしょう。その面白さを体感できる授業でした。皆さんも本学の教育学科で一緒に学んでみませんか。
【教育学部 教育学科】