2024年01月30日 (火)

教師はエンターテイナー? ~どんな人でも楽しく学べる授業を求めて(授業紹介)~

今回は、教育学科の「教育方法・技術」という授業についてご紹介します!
突然ですが、皆さんは≪ICT教育≫という言葉を聞いたことがありますか?

ICT教育というのは、簡単に言うと「デジタル化した授業」の事で、今まで板書などでアナログ的に行ってきた授業に、インターネットなどの情報通信機器を導入しようというものです。皆さんも、コロナの流行で学校が突如休校になり、授業がオンラインになったりしませんでしたか?こういったこともICTを活用した授業の一例ですね。特に近年では、コロナ渦やインクルーシブ教育なども相まってICT教育の需要は急速に高まっているようです。また、子どもたちが大人になるころには今よりも情報通信技術は進化します。そんな時代を生き抜く力を育てるためにも、授業内でICTを活用することは非常に重要になってくると考えられます。

そこでこの授業では、授業のあり方を考えることに加え、授業のデザインやICTなどの機器をどのように活用したらいいのかなど、子どもたちの抱える様々な現状や環境、社会の変化などを踏まえながら具体的な事例についてグループでの話し合いなどを通じて全員で考えています!

今回は、今までの授業の集大成!
皆さんが一人ひとり模擬授業を行っているところにお邪魔させていただいたので、その様子をちょっとご紹介します!

2024.1.26画像①(教育方法・技術).jpg

2024.1.26画像②(教育方法・技術).jpg

≪学生の声≫

・グループの仲間の模擬授業の様子を見て、それぞれICTツールを教科によって効果的な活用をしていて、とても面白かった。ロイロノートのテキスト機能や、サイトの張り付けなどを主流にした使い方をしている人もいれば、授業自体はワークシートとパワーポイントで進めていき、ロイロノートで参考資料を共有し閲覧するなどの使い方をしている人もいて、ICTだけでは補えないものも考慮しながらバランスよく取り入れているということが分かり、大切だと感じた。

ICTを使った授業はたくさんの可能性を秘めていることに気が付いた。今までICTと言えばロイロノートというような印象でいろいろできるのだろうなというのはわかってもどんな使い方があるのかわかっていなかった。しかし今回の授業を行うにあたりたくさんのサイトで授業に使えそうなものはないかを調べ知ることができただけでなく、こんな使い方もできるのかとほかの人の授業から学ぶことも多かった。

ICT教材を使うことは時間の短縮ができたりするのでその分ほかの活動に十分な時間を設けることができます。その時間をどう有効に使っていくかを工夫したいと思います。また、授業の最初と最後は印象に残りやすいけれど、集中力の途切れがちな中盤はやったことを忘れがちになっていると思います。その時間帯には、ICT教材を使用してどんなことができるのかを考えて授業案を作成してみることも、次回機会があったら挑戦していきたいと感じました。


私は今回黒板がなかったのでパワーポイントを使用しましたが、パワーポイントの説明を聞いているだけの授業だと内容があまり入ってこない気がします。このことから、小学生、中学生にはしっかりとノートを取って授業してもらうことも重要ではないかと思いました。

多くの学生が初めて自分で授業を作って臨んだ模擬授業でしたが、皆さん楽しそうで笑顔の絶えない様子でした。しかし、それだけで満足せずに、そこからさらに自分で課題を見つけ、お互いにアイディアを吸収し合い、より良い授業が出来ないか考えているような好奇心と向上心に満ちた瞳が輝いていました。

また、今回取り上げられなかった学生たちの声のなかでも、「一つとして同じ授業がなかった」「他の人の授業を見て、自分も参考にしたいと思った」などという声も多く、授業は正解がなく自由だからこそ、子どもたちがどうしたら楽しく分かりやすく勉強できるかを常に考え、それを実行するということの大切さを実感した人が多いようでした。

どんな人でも学ぶことが出来て、参加している人を笑顔にできる授業を作る「教師」は子どもたちにとって面白さと新たな発見を与えてくれる≪エンターテイナー≫なのかもしれないですね(^^



【教育学部 教育学科】