ゼミ紹介11月(地域食育ゼミナール)
「地域食育ゼミナール(佐藤祐子講師)」では、地域のみなさんの健康づくりを目的に食育活動を行っています。
活動のひとつに、JAさがみと連携し、大型農産物直売所の店舗づくり(野菜を使用したオリジナルレシピの配布、ポスターやPOPの掲示)や食育イベントを年に数回行っています。今年度は、野菜の摂取量をもっと増やすために、ナッジ理論(人々に強制するのではなく、ちょっとしたきっかけから、本人が無意識によい選択をするよう仕向ける行動経済学の考え方)を利用した食育のイベントを企画し実施しています。
日本人の野菜摂取推奨量は1日350gですが、神奈川県民は約80g(小鉢1皿分)の野菜が不足していることがわかっています。ゼミ生が提案したテーマ「野菜を食べて350(みごと)な生活」を掲げ、なぜ野菜を1日350g摂る必要があるのか説明したり、不足分の野菜80gを補うための野菜レシピを紹介したりと、実際に普段食べている野菜の量を認識してもらうイベント等を行っています。
[ゼミ生が考えたロゴ「野菜を食べて350(みごと)な生活」わいわい市寒川店店内にポスターとして掲示されています。]
[普段食べている野菜を自由に選んでもらい、それがどのくらいの重さ(g)なのかをスケールを利用して確認してもらいます。350gあるかな?]
[子ども向けイベント"折り紙の野菜釣りゲーム" どんな野菜が釣れるかな?]
今年から新しい取り組みとして、鎌倉市内にある地域食堂の運営のお手伝いを始めました。子どもからお年寄りまで、誰でも参加できます。また、地元の農家さんなどから寄付された野菜等でレシピを考え、料理を作り、提供しています。食事の前後に食育活動として、子ども向けの食や栄養に関するペープサート(紙製の人形劇)や紙芝居を実施しています。
[地域食堂配膳風景です。この日は郷土料理のけんちん汁などがメニューでした。]
[食後にはけんちん汁に使用した野菜のなり方や栄養について、子ども向け紙芝居を行いました。]
食育活動の企画を考え、実際に運営することは大変ですが、地域のみなさんの健康づくりに役に立っていることが、ゼミ生にとっても非常にやりがいとなっています。このゼミで習得したノウハウを将来、管理栄養士になった際に活かしてほしいと思います。
【家政学部 管理栄養学科】