2023年11月14日 (火)

子どもたちの成長を支えていくために ~授業紹介「教育相談」~

子どもたちは、成長していく過程で、様々な悩みを抱えたり、ときに困難な課題にぶつかることがあります。それを乗り越えることで自分自身に対する自信を得て、自己肯定感を高めていきます。子どもたちに寄り添い、その成長を支えるために、教育学科の学生たちは、児童・生徒指導の主要な役割を担う「教育相談」について学んでいます。

昨今、問題となっている不登校やいじめなどを生まない学級づくり、予兆を捉えたときの対応、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなどの専門職を含めたチーム支援などを具体的な事例を交えて学びを深めています。

また、子どもたちの行動の背景にある心理的な側面についても理解を深めています。教員として、カウンセリングマインドをもって、子どもたちに対処していくために、カウンセリングの基本技能を理解した上で、カウンセリングロールプレイ(カウンセラー役、クライアント役を演じる)を通して、実践的な力を伸ばしています。子どもたちから何らかの相談を受けた際に、共感的な態度で受容し、最終的には自己解決ができるように、子どもたちの潜在的な力を引き出していきます。

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学生の感想を紹介します。

・クライアント(相談者)の役をやることによって、クライアントが何に引っかかっているから困りごとが解決できないのかが分かること。考えるだけではどうしてそのように考えるのだろうと理解が難しいが、役になりきることでより深くその人に関して理解が深まると感じた。

・クライエント(相談者)を演じることの意味は、相手の立場になって考えるというところにあるということだ。カウンセラー役を演じることも大切だけど、同じくらいにクライエント役も大切だと感じた。カウンセリングマインドをもって接するためには、相手の立場になって気持ちを理解しようとすることが大事だと思った。

・カウンセリングの待つ姿勢は、教員となったときにも必要な事だと思った。児童同士の話し合いや意見を聞くときなど教員の意見を一方的に押し付けると、児童の思考を妨げてしまうので、時には情報提供するだけで自分の意見は出さないことが大切だと分かった。

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【教育学部 教育学科】