2023年10月26日 (木)

授業紹介(健康管理・環境論実習)

3年生秋セメスターの健康管理・環境論実習の様子をご紹介します。この授業では、公衆衛生学(教科名:社会・環境と健康①・②)の講義で学んだ内容について、実習を通して理解を深めます。空気・水等の環境衛生の測定・評価と、保健統計・疫学に関するデータのまとめ方を勉強します。

今回は、環境衛生に関して、騒音、照度、紫外線の測定を行いました。実験室(教室)、学内の廊下、屋外でも測定を行い、値を比較したり、基準値に照らして評価し、私たちの健康への影響について考えました。

実験室の廊下側で騒音を測定している様子です。実験室の窓側でも測定を行いました。
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[騒音を5秒ごとに50回測定中]

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[騒音の結果はこのように整理できました]


実験室の照度を測定しているところです。実験室の9台の実験台で3回ずつ値を測定し、実験室としての照度を求めました。
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[各実験台で照度を測定中]


紫外線を測定している様子です。当日の天気や日差しの具合、時間帯によっても値が大きく異なります。自分たちで、測定場所や、複数の条件(ロールカーテンの上げ下げ、日傘の有無等)を設定して測定し、結果を比較しました。
健康管理4.jpg
[紫外線を測定中]


次回以降は、室内空気環境(気温、湿度、輻射熱、二酸化炭素の濃度等)、飲料水、公共用水に関する実習を行います。環境衛生の測定・評価の実習が終わったら、パソコンを用いた保健統計・疫学の演習を行います。

公衆衛生学は、社会・環境が健康に及ぼす影響や、健康増進・病気の予防を考える学問分野であり、栄養士・管理栄養士を目指す者にとって基礎となる分野の1つです。より身近なテーマ設定や、学生さん自身に測定対象を選んでいただくことにより、この科目への興味・関心を高めていただけるよう努めています。



【家政学部 管理栄養学科】