2023年05月25日 (木)

授業紹介「社会・集団・家族心理学」

今回は、「社会・集団・家族心理学」の授業を紹介します。
この授業は、子ども心理学科1年生を対象とした専門分野の基礎となる科目です。また、公認心理師養成カリキュラムの必修科目でもあります。
社会心理学、集団心理学、家族心理学それぞれの基本的な概念や理論について、自分自身の日常生活と関連付けながら学び、人の意識や行動について理解を深めることを目指す内容です。

はじめに、ある人物についての紹介文が書かれているプリントが配付されました。
紹介文1.JPG

まず、自分ひとりで花子さんに対して抱いた印象を評価します。
次に、周りの人と評価を比べます。
「花子さんは優しい人だと思う」「いや、クールなタイプだと思う」
あれ? 評価にずいぶん違いがあるようです。

★はなしあい.jpg

ここで、先生から種明かしです。配布されたプリントには、実は2パターンありました。下から2行目の部分が「温かくて」と書かれたパターンAを読んだ人と、「冷たくて」と書かれたパターンBを読んだ人との間で、評価に違いが生まれたのです。
紹介文2.JPG

たった4文字の違いで印象が変わることを体験し、対人認知の歪みやすさを実感することができました。

★対人認知.jpg

1年生での学びを基礎として、2年次以降に始まる心理学の専門的な学修に備えていきます。これからの学びも楽しみですね。



【児童学部 子ども心理学科】