第39回 日本分子生物学会年会にて、優秀ポスター賞を受賞しました
2016年11月30日～12月2日にかけてパシフィコ横浜にて開催されました、第39回 日本分子生物学会年会で、本学管理栄養学科の栄養医科学ゼミナール（伊藤太二准教授ゼミナール）4年生と3年生が発表したポスターが優秀ポスター賞を受賞しました！
ゼミ生の皆さんは、3年生から栄養医科学ゼミナールに所属し、糖尿病とその合併症についての調査研究を行ってテーマを決め、試行錯誤を重ねて研究を行ってきました。発表にあたっては、わかりやすいデータ配置をゼミ生で議論してポスターを作成しました。
【受賞ポスターと栄養医科学ゼミナール4年生の皆さん】
【受賞ポスターと栄養医科学ゼミナール3年生の皆さん】
優秀ポスター賞受賞演題
2P-0903
「ゼブラフィッシュを用いた、脈波と心電による動脈硬化評価法と神経障害評価法の確立」
「Establishment of an evaluating system for arteriosclerosis and diabetic neuropathy with pulse wave and electrocardiogram using zebrafish model」
本ポスター演題は、吉田家政学部長、中谷管理栄養学科長のもと、管理栄養学科教員（伊藤准教授、太田教授、大村教授、山﨑教授 他）の共同研究の形で、栄養医科学ゼミナールの学生によって行われた研究成果をまとめたものです。
糖尿病が進行し血糖値が高い状態が続くと、血管をはじめ様々な臓器が障害されます。腎臓、末梢神経または網膜の細い血管に障害が起こると、糖尿病三大合併症と呼ばれる糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症を発症します。さらに、太い血管の動脈硬化が進行すると、心筋梗塞、脳梗塞、下肢の閉塞性動脈硬化症などの糖尿病大血管症を発症します。
こうした糖尿病合併症の発症のしくみを解明し、その新たな診断法を開発するために、研究グループは、世代交代が早く、ヒトと類似の代謝を行う疾患モデル動物、ゼブラフィッシュに注目しました。そして、ゼブラフィッシュを用いた加速度脈波（血管年齢計測）による動脈硬化評価法と、心電図を用いた心虚血評価法および自律神経障害評価法を開発しました。
開発した方法を用いることで、ゼブラフィッシュは、動脈硬化とそれによる心虚血、および初期の糖尿病性自律神経障害を迅速に評価するための疾患モデルとして適していることが示されました。
受賞の詳細に関しては、第39回 日本分子生物学会年会のホームページ（下記URL）をご覧ください。
http://www.aeplan.co.jp/mbsj2016/