初等部だより

2022年10月24日 (月)

「響き合う声と音楽 輝く演技 ~再開の学習発表会~」2日目(10月7日)

4年生『ごんぎつね』
時を超えて多くの人に読み継がれてきた新見南吉の『ごんぎつね』。4年生は朗読劇で、この世界を表現しました。一人ひとりが担当するセリフは、短い言葉であっても大切な役割があります。子どもたちは、登場人物の心情を声や動作に込めてひとつの物語を紡いでいきました。また、哀調を帯びた音楽や歌、雰囲気を醸し出す手作りの影絵を背景に加えながら、秋の一景を豊かな陰影とともに織りなしていきました。
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5年生『ここは岩瀬座、さぁ始まるよすみれ寄席!』
教室で円陣を組み気合を入れて高座に上がった子どもたち。心地よいお囃子のリズムに乗って一丁前の噺家になりきり、扇子を持つ手に力が入り名調子になるにつれ、会場にクスクス、フフフっと笑いが起き、すみれ寄席は盛況の内にお開きとなりました。演目はクラスごとに分け、1組は『動物園』、2組は『まんじゅうこわい』、3組は『時うどん』を演じました。
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6年生『友よ、言葉を交わし、学び合おう』
6年生は、3クラスがそれぞれに異なる内容で発表に挑戦しました。まず、3組は道徳の授業で学習した『ロレンゾの友達』を題材に、3人の友達の考えの違いを演技で表しました。本当の友達とはどうあるべきなのか、その愛情と葛藤を、鑑賞者に問いかけながら展開していきました。2組は国語の教材、アーノルド・ローベル作『はるがきた』、新美南吉作『手ぶくろを買いに』を、情感を込めた朗読劇で発表しました。1組は修学旅行の体験を題材に、オリジナル脚本『修学旅行物語』を作り、子どもの個性が光る演技で、3日間の思い出を生き生きと表現しました。
最後は6年生全員が、これまでの成長を保護者の方に感謝し、残る半年間も毎日を大切にして、未来に向かって歩んでいくことを一礼に込めて、2日間の幕は下りました。
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この後は、「鑑賞ウィーク」として各学年の発表を映像で鑑賞し、学年を超えたお互いの努力を称えながらも、一期一会の学習発表会を味わいました。