3年生と4年生が合同で宿泊体験学習に出掛けました。3年生は1泊2日、4年生は2泊3日の行程です。
【1日目】10月2日(水)
今年もまずは大磯の海岸で地曳網体験をしました。3年生と4年生が網の両端を持ち、息を合わせて引き上げると、青魚やサメが網にかかっており、子どもたちも興味津々な様子でした。
その後、静岡県の御殿場市にある国立中央青少年交流の家に向かいました。施設内を巡るオリエンテーリングでは、4年生が3年生に声を掛けながらグループでまとまって歩くなど、3年生と4年生が相談しながら協力して活動していました。
夕方、食事を終えて日が暮れた頃、みんなでキャンプファイヤーを囲みながらゲームをしたり歌を歌ったりして過ごしました。初めは大きく燃えていた火も、キャンプファイヤーが終わりに近づくにつれてだんだんと小さくなっていき、最後には子どもたちそれぞれが、落ち着いた雰囲気の中で一日の活動を振り返っていました。
また、お風呂や寝具の用意を、この宿泊体験では友達と声を掛け合い協力しながら、自分たちの力で行っていました。

【2日目】10月3日(木)
2日目からは3・4年生がそれぞれに分かれての活動となります。
(3年生)
3年生は一足早く施設を後にして、足柄にある神奈川県立21世紀の森に向かいました。初等部では見ることのない豊かな自然に触れる事を目的にし、間伐材をかんなで削って箸を作ったり、自然の中を散策したりしました。
全ての行程を終えて初等部に帰るバスの中で、「もう1泊したかった!」「けっこう疲れた。」などと口々に話す様子がありました。初めての宿泊体験学習は3年生にとって充実したものになったようです。
(4年生)
3年生と別行動になった4年生の2日目は、防災ラリーから活動が始まりました。「防災に関するクイズ」や「もやい結び」、そしてがれきを想定して張り巡らされたテープに触れないように通っていく「脱出ゲーム」を行いました。一度通ったところは通れなくなるので、グループの仲間で順番を話し合い、協力してクリアしようとする姿が印象的でした。
午後からは、日本茶インストラクター協会の方によるお茶体験をしました。お茶について学んだあと、グループごとにお茶を入れてみて、1煎目と2煎目そして3煎目の味の違いを感じました。2煎目を飲んだ子どもたちが、みんな苦いといっており、味の違いをしっかりと感じ取れたことと思います。その後は煎茶やほうじ茶、玉露など8種類のお茶を飲んで味や色、そしてにおいの特徴を覚えて当てる、闘茶というものを行いました。子どもたちはお茶を注がれるたびに、まるでソムリエのように、においや色、味を確認し、どのお茶なのか真剣に考えていました。この体験を通して、お茶の奥深さに気づけたことと思います。
【3日目】10月4日(金)
(4年生)
最終日となる3日目は、宿舎の掃除から始まりました。昨年度以上に上手に協力してシーツをたたむ姿に成長を感じました。
その後退所式を行い青少年交流の家を出発した後、次の目的地である西湖野鳥の森公園に行きました。野鳥の森公園では、それぞれのグループにガイドさんが付き、話を聞きながら青木ヶ原樹海の中を歩いていきました。木漏れ日が差し込む中、青木ヶ原樹海の中で見られる植物や動物など様々なことを教えていただきました。
子どもたちもガイドさんの話を目を輝かせながら聞き、様々な質問をして進んでいきました。樹海を出た後は、コウモリ穴に入りました。みんなでヘルメットをかぶり、涼しい洞窟の中を進んでいきました。ちょっとした冒険気分で、子どもたちも楽しそうにしていました。
その後河口湖畔に移動し、昼食をとって初等部へ戻りました。
この2泊3日の活動を通して、3年生の子たちを連れて歩く姿やすばやく並ぶ様子に成長を感じることができました。
この経験を生かして、これからの学校生活でも頑張ってほしいと思います。