4年生の図工科では、「心をみつめて」という題材に取り組んできました。
揺れ動く自分の感情や心に湧き上がるヴィジョンと向き合い、スタンピングやコラージュなどのモダンテクニックの技法を使って、画用紙に描き表してきました。こうした表現を行う中で、新たな気付きやイメージが流動的に広がることも、造形表現の面白さです。
後半は、この画用紙をカッターナイフで細く切り、それを縦に横に、配列を考えながら丁寧に編み込んでいきます。こうすることで、実に不思議な模様のタペストリーが出来上がりました。
人は、思考や心の中にある幻影などのイメージを、さまざまな材料や方法で表現し、他者と伝達しあうことで、長い歴史における芸術文化を築いてきました。こうした文化を享受し、新しい価値を創造する子どもたちの持つ資質・能力は、あらゆる教科や日常の課題と真剣に向き合うことを続けていくことで育っていきます。
今後も図工科では、子どもたちが自身の心と丁寧に向き合うことを大切に、創造主としてお互いに尊重し合える土壌を築いていきたいと考えています。