2012年11月15日 (木)
[大船キャンパス]東山の生き物の紹介(トウキョウヒメハンミョウ)
夏に東山の階段を上ると、足元からスッと飛んで、ちょっと先に下りる虫がいます。
「みちおしえ」とも呼ばれるハンミョウ類の特徴です。
よく知られているのはナミハンミョウで、青銅色に赤・紺・白の斑紋が目立つ美しい
甲虫(こうちゅう)ですが、東山には、少し小型のトウキョウヒメハンミョウ(写真上)
がいます。
中国大陸からの移入種と推測され、移入の年代は古いとも最近とも言えないようです。初夏には、雄が大きな顎で雌を捕まえて、他の雄との交尾をガードする姿(写真中)、
夏から晩秋にかけては、階段の脇の土手に幼虫たちを観察できます(写真下)。
幼虫のすみかは直径5mmのきれいな円形の縦穴です。
冬になると穴に蓋をして越冬します。
写真には蓋がしまった穴が一つ写っています(図中矢印)。