幼稚部で大切にしていることは、仲間と共にある生活の中で、子どもが「自分で考える、自分から動く」「打ち込む活動(遊び)を持つ」「人と親しみ、人と力を合わせる」ことです。
子どもが「自分で考える」ためには、子どもの生活と調和した時間の流れと魅力的な環境と教師の適切な働きかけが必要です。幼稚部では子どもが自分で考え、自分から動くことを大切にした生活を実現できるようにしています。
自分で集中して遊んで(活動をして)いるとき、子どもは様々なことに出会い、感動し、試したり、工夫したりしていろいろなことを学んでいます。
そこで、教師は、子どもの心の中で、深い体験をしていることを見逃さないようにして、一人ひとりの子どもとていねいに関わっていくようにしています。
「人と親しみ、人と力を合わせる」ことも、幼稚部の生活の中で、たくさん経験できるようにし、人の気持ちが分かり、人に自分の気持ちも分かってもらいながら、人とのコミュニケーションをとる力も、しっかりと育めるようにしています。
そして、子どもが自身の力を全開で発揮していく動力源となるのが、「湧き出る探求心」「弾む身体」「仲間といる・仲間となる楽しさ」の3点と考え、ここに重点をおいて、子どもたちの成長を支え励ましています。
「湧き出る探求心を育む」・・・幼児期の子どもは、好奇心や探求心に満ちています。教師は探求しがいのある豊かな環境を創り、整え、子どもたちの探求心に応えていきます。
「弾む身体を育む」・・・心も身体も一緒に育つ幼児期だからこそ、しなやかに、生き生きと動く身体を育みたいと思います。
「仲間といる・仲間となる楽しさを育む」・・・幼児期ならではのゆったりとした時間の中で、毎日一緒に暮らす仲間と親しみ、なじんでいく経験を大切にしていきます。この経験はやがて、社会を自身の活躍の舞台として、主体的に活動していく態度の大切な基盤になると考えています。