
教育学と歴史学を学び、高校の歴史の教員や教育委員会の指導主事、学校の管理職などの経験から、内外の教育動向や教育課題への取り組みなどに関心があります。私のゼミナールでは、わが国の教育動向をさまざまな視点から分析して諸課題を把握し、その解決策や対応策などについて考察します。ゴールは、現在のさまざまな教育課題に、一人の教員として真正面から対応できる理論と解決・対処できる実践力などを身につけることです。まず岩波新書「教育改革」などの教育書を読んで、わが国の教育動向と課題を理解し意見交換をします。次に自ら研究テーマを決め、主体的に調査研究をし、その内容などについて互いに議論しその質を高め深め合います。それを論文にまとめ、プレゼンテーションをします。
本ゼミナールの内容は、①日本文学研究、②表現教育、③表現活動の3つにわけられます。①日本文学研究では、問題意識のもち方、論理的思考力、構想力を養い、文学的感性を磨きながら、学生が主体的にそれぞれの研究テーマを発見し、研究します。②表現教育では、併設校との共同研究において表現教育の授業実践に協力し、教材研究、教材作成を実際に経験します。③表現活動では、年に1~2回の鎌倉散策を開催し、鎌倉の自然と伝統文化に親しみ、創作活動を行っています。3年次では研究テーマを決定して研究の方法を学び(研究法演習)、4年次で卒業論文を執筆します。本ゼミナールでは、素晴らしい言語文化をいかに子どもへ伝えるかを学びます。2年間で専門分野について深い考察を重ね、表現教育の実践で将来への道を築き上げます。
今日、情報化や国際化など、我々を取り巻く社会は日々変わり続けています。この不確かな時代において教育に求められることは、単に知識を詰め込むだけでなく、自ら問題を解決する能力を養うことと思われます。社会学的な思考様式を身につけることを目的とするこの授業では、現代社会の身近にあるさまざまな問題に対して、問題の本質を見極め、情報を取捨選択して分析し、そして具体的な解決策を求めていくことを実践しています。例えば、「今、いかに子どもに生や死を伝えていくか」「インターネットは人間関係をいかに変えるか」など、あらかじめ答えが用意されていない問題について仲間たちと語りあい、理解を深めていきます。こうした経験は、教育の現場において直面するさまざまな問題に対しても、きっと生かされることでしょう。
学校とは何をするところだと思いますか。勉強ももちろん重要なことです。しかし、それだけでなく、友達を作ったり、部活動でがんばったり、運動会で力をあわせたり、仲間のために嫌いな掃除を行うこともあります。このように、勉強と勉強以外のことを含めたさまざまなことを行う場所が学校で、さまざま活動を通して子どもは大人になり、人間形成を行っていくのです。このような視点に基づいて、本授業では、勉強と勉強以外の両方の教育活動をトータルで見て、学校教育について考えます。しかし、このような検討を行うためには、学校のカリキュラムに関する思想や理論、制度や法令なども背景として知っておく必要があります。そこで、理論的な側面を踏まえながら、学校や子どもの実態を見て、学校教育の目的や内容を検討し、学校のカリキュラム編成の基礎を培います。
博物館概論は、博物館や美術館などの施設で働くための博物館学芸員資格を習得するための科目です。かつての博物館は展示物に関心をもつ特定の人のためのものだったかもしれません。しかし、現在はより広い人々、特に学校や地域の生涯学習の拠点でもあります。時代の移り変わりとともに資料と同時に人のための博物館という考え方が主流になっているのです。こうした中、教育という幅広い分野の視点をもちながら博物館を学べる本学の博物館学は、教育学そのものの向上にもつながるユニークな仕組みといえます。教育に携わる者が地域や学校と連携するためのノウハウなど、博物館を通じて学べることは決して少なくありません。この授業では博物館学芸員になりたい人だけでなく、地域教育に従事することをめざす人にとっても役に立つに違いありません。
現代社会において、道徳教育は非常に難しいといわれています。それは、私たちの生きる姿が一様ではなく、多様な生き方を探しているからでもあります。例えば、正しいこととフェアであることはどのように違うのだろうか、自己を大切にすることと他者を大切にすることは両立するのだろうか、など道徳教育に関する問題はとても深く、簡単に解けるような問題ではありません。だから、考えれば考えるほど迷路に迷い込み、すっきりとした答えを見つけることは困難になります。
そこで「道徳教育の研究」では、一人ひとりが大切にしている価値観や考え方を再発見することを通して、問題の本質にせまっていきます。さらに、話し合い活動を大切にしながら、道徳教育をどのように行っていけばよいのか、指導法について探究しています。



















