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児童学科 児童学部

ゼミナールレポート/授業レポート

ゼミナールレポート

「文化と人の発達」ゼミナール / 佐藤 淑子 教授 教育学博士子どもの自己形成過程と 社会・文化的環境の関わりを探る。

子どもは乳幼児期から周囲の人々との関わりを通して、次第に自己の輪郭を明らかにし、自己形成していきます。それは子どもの遺伝的な傾向と環境条件の相互作用だけによるものではありません。親や保育者、教師などの発達期待、しつけ、教育に強い影響を及ぼしている社会・文化的要因によっても規定されています。本ゼミナールでは比較文化の視点から、子どもの自己形成と社会・文化的環境の関わりを探っていきます。3年次には先行研究を調べ、研究の理論的枠組み、研究手法、比較の際の留意点について学び、研究テーマを決定します。4年次には調査研究のデータを分析し、考察を加え、卒業論文を執筆します。ひとつの研究テーマを選択し、根気強く問題を掘り下げるプロセスは努力を要するものですが、それ自体、学生の自己形成の道程でもあると思っています。

運動化学 ゼミナール / 松田 広則 准教授 工学博士運動の楽しさや大切さを 伝えられる人を増やしていきたい。

運動によって人間は体力や健康を維持増進できます。その経験的にわかっていることを科学的に明らかにし、身体によい運動方法や身体の適切な動かし方などを研究しています。ゼミナールでは、運動能力に差が生じるのは何が原因なのか、運動を短時間や長期間行うと身体にどのような変化が起こるのか、より健康的になるための体力を高める運動など、子どもを含めた人の身体と運動の関わりについて調べていきます。そのため、場合によっては学生自身が体験的に運動を行った後に測定をし、運動の効果を科学的に調べていきます。その際、小学校などでも行われている新体力テストを利用することもあります。ゼミナールで学んだ経験や知識を生かして、将来は子どもに運動の楽しさや大切さを伝えてもらいたいと考えています。

現代教育と思想 ゼミナール / 平井 悠介 講師現代の教育に関わる問題を考え、 教育思想の中に答えの糸口を見つける。

「子どもが他者と協力していくために、教師・保育士はどのような配慮をし、働きかけを行わなければならないのだろう。」こうした大きなテーマを設定しながら、現代の教育・保育に関わるさまざまな問題を考えています。この時、教育思想や諸外国の教育理論の中に答えを見つけるための糸口を求めていきます。教育・保育における「答え」はすぐに見つかるものではありません。例えば、いじめ問題。この問題は多くの要素が複雑に絡みあって深刻化しているため、解決策を考える前に、もっと根本的に、問題を生んでいる学校教育や現代社会とは何かを問わなければなりません。このゼミナールは、教育・保育の事象を表面的にとらえるのではなく、その奥にある「本質的な何か(エッセンス)」を根気強く見つけようとする学生同士の議論によって成り立っています。

授業レポート

保育原理 / 小泉 裕子 教授子どもと誠実に向き合う 保育者の専門的知性の涵養。

この授業は、保育学・幼児教育学を学ぶ学生が最初に出会う保育の理論科目です。近年保育者に求められる役割は多岐に渡り、さまざまな子どもやその家族に寄り添い、保育を進めていかなければなりません。このような時代において保育者には、家族や地域とともに、子ども一人ひとりの課題を見極め、発達に応じた援助・指導を行っていく専門的姿が期待されています。そのために保育者は、適正な保育観(子どもに対する見方・まなざし)をもつことが重要です。この授業はフレーベルや倉橋惣三らの思想を、実践的に学ぶ独創的な方法からはじまります。『恩物』で遊び『育ての心』を朗読し、子どものこころ・表情・言葉・動きなどにある純粋さ、たくましさ、可愛らしさを理解していきます。これらの学びを通して、専門的知性の基礎を豊かに涵養していきます。

障害児保育 / 新井 良保 教授ムーブメントセラピーは発達を支え、 健康をつくる活動である。

特別支援教育の新たな仕組みが動き出しました。そのひとつとして出会ったのが、養護学校におけるパラシュートプログラムの授業での“ムーブメントセラピー”です。緊張の強い、表情の乏しいK子さんに対して、パラシュートの上下移動で風圧を感じさせたり、パラシュートをかぶせて布地の感触を味あわせたりすると、明らかにパラシュートが盛り上がっているのが確認できました。K子さんが自発的に手を伸ばし、ふれていたのです。同時にほほえんだり、声を出して笑ったりしています。その場にいた他の教師は、その光景に感動していました。今度は、みなさんが特別支援教育の対象となっている子どもたちの現状と課題について学んでほしいと思います。一人ひとりの教育的ニーズを把握し、ムーブメントセラピーの理論と実技を通して、教育の可能性をともに追求しようではありませんか。

メディア文化論 / 春日 美奈子 准教授情報の洪水の中で 「真実」を見極める目を養う。

多くの情報が氾濫する現代社会において、メディアの機能、特にマスメディアが私たちの生活や政治、経済、社会に果たしている作用と影響は大きなものがあります。純真無垢な成長期の子どもにとって、情報は直接的な影響をもたらします。情報の洪水に飲み込まれずに、自主的に価値判断し主体的な生活をするためには、メディアを読み解くメディア・リテラシーの力をつけることが、これからさらに大人も子どもも重要になります。長年の現場経験を生かした授業の中で、メディアがもたらす利点と限界を理解し、「真実」を読み解く力を身につけながら、子どもたちに自信をもってリテラシーを教えることができる実践力を養うことをめざします。情報化社会の中で、読み解く力、気づきの力、そして学ぼうとする姿勢が重要になります。そのこころを日々もちながら成長していってください。

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